キモ・オタクの日々

ジャニオタの独り言

「推し、燃ゆ」感想「推す」ことの功罪

 こんにちは。オタクです。

    ブログをしっかり書き上げてアップロードするなんて何年振りなんでしょうか。記事を確認したら最後に投稿したのが、7 MEN 侍、今野大輝くんの沼落ちブログでした。2年前。それから今現在に至るまで、色々な現場に行きました。サマステ、Honey侍魂、ジャニーズ伝説、Fantasia、明るい夜に出かけて、サマパラ...どれもとても楽しくて、かけがえのない思い出ではあるのですが、そんなきらきらした思い出の備忘録をすっ飛ばしてでも、このブログを書きたい衝動に駆られ、今パソコンに向かって文字を打っています。

皆さん、「推し、燃ゆ」ってご存じでしょうか。

 2020年に出版され、あの芥川賞を受賞した作品です。昨今の「推し活」ブームに乗っかったような作品が芥川賞を獲れてしまうのか。本屋であの桃色の表紙を見るたび、そう思っていました。でも「推し」がいるものとしては気になるタイトル。文庫本になったら読んでみようかな、と思っていました。そして今年文庫化したため、電子書籍で購入。

 しかし、勇気が出ずにKindleという電子の棚にしまいこんでしまっていました。なんせ、推しが燃える話。私の自担もいろいろとありました、ありすぎるので内容に関しては伏せますが。(早口)ともかく推しの炎上なんて、オタクにとって死活問題。まあでもサマパラも終わって夏も終わるし(?)読むか!とkindleを開きました。

まあ、地獄。

↓以下ネタバレ注意

 主人公のあかりは発達障害を持つ女子高生。いつも生きづらさを感じていたが、男女混合アイドルグループ「まざま座」の上野真幸を推し始めたことで人生が変わり、SNSで居場所をつくることができた。しかし、突然推しがファンを殴ったことで、炎上し――。

 生きづらさを感じる人間が推しに出会って変化する、と聞くとポジティブなように感じますが、そんなに優しいものではなく、あかりは上野真幸というアイドルを”解釈”することに心血を注ぎ、傍から見ると異常な状態に陥っていました。私も他人からみると恐らくこういう感じなんだろうな、と思うと本当にオタク、辞めたい。の気持ちになります。

 あかりは推しの発言を全てファイリングしたり、推しの人気投票のためにCDを十枚以上購入したり、コンサートに足しげく通ったり、私が今書いているようなブログを書いたり、アルバイト代を全て推しに貢いでいます。私自身も、私の周りも同じようなものなので、まるで自分のことを書かれているかのようでした。家庭環境も学校生活もなにもかもうまくいかない中での唯一の支えが推し。私も高校時代適応障害を患い、学校に行くことができなくなった時期がありました。そのせいで家庭環境も崩壊寸前になり、私の人生どうなっちゃうんだろうなあ、と漠然とした不安を抱えていたことがありましたが、そんなときに私を支えてくれたのは、親でも友達でもなく、嵐でした。嵐は、というか嵐に限らず推しって画面上、ステージ上といったようなある種のへだたりがあって、ある程度距離感が保たれた存在だと思います。その距離感があの時の私にはちょうど良かった。嵐はこちらに干渉することなく、ただ寄り添ってくれる存在で、私にとって嵐は薬でした。だから、何事もうまくいかず、生きづらさを抱えるあかりの気持ちが痛いほどわかる。特に印象に残った部分を以下ピックアップします。

愚問だった。理由なんてあるはずがない。存在が好きだから、顔、踊り、口調、性格、身のこなし、推しにまつわる諸々が好きになってくる。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、の逆だ。その坊主を好きになれば、着ている袈裟の糸のほつれまでいとおしくなってくる。*1

め~~~~っちゃわかる!!!!

 

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの逆だっていう表現めちゃくちゃ好きだなと思いました。一度好きになってしまえば、その人のなんだっていとおしい。大野さんの爪だって、上田くんの靴の汚れだって、大輝くんの青髭だって、なんだっていとおしい。食べろと言われれば食べます。(そんなこと言わないだろうよ。)

あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな。*2

 あかりは普通の生活がままらないから、推しを推す自分に価値を見出しているのかな、と思いました。推しを解釈して、それをブログにあげるのも一種の承認欲求で。推しを推すことで自分に価値をつけている。推しを推さない自分は背骨がない肉体と同様で、自立することができない。

 こうやって解釈したんですが、これ、ほぼ今の自分だって気づきました。というか、前々からジャニーズに生活を委ね過ぎだとは気づいてはいましたが、客観視するとより鮮明にむごたらしくその事実をつきつけられたように感じます。あかりのように推しを推すという行為自体で自分に価値を付けている、というよりかは私はジャニーズに依存し、ジャニーズに生きる意味を押し付けている、という方が近いのかな。大輝くんにファンサをもらえたり、上田くんと目が合ったり、そういった瞬間のために生きている。

 あかりと私はこの点において決定的に違うと思いました。だけど結局推すって自己満足。その点においてはどんなオタクも変わらないと思います。「○○くんのために!」ってよく言う人居ますが(というか私も言う)それも自己満足だから。

 最終的にあかりの推し、上野真幸は芸能界を引退します。あかりは背骨を失うのです。

 私の自担の大野智も表舞台を退いています。便宜上「活動休止」ではありますが、無期限の活動休止であり、戻る見込みが一切立っていません。あかりの推しのような問題行動をしたわけでもない、ただ「ふつうの生活がしたい」と青春をすべてエンターテインメントに捧げた男性の切実な願い。つらくてつらくて。何が一番つらかったかって、自分たちオタクの存在が大野さんを苦しめていたのではないか、ということ。

 その点あかりは自分に焦点を置かず、芸能界引退は推しの問題であるとしてどこか宙ぶらりんな印象を受けました。自分が大野智をエゴ抜きで好きだったとは断言できませんが、あかりにこの視点が無かったことに少し驚きました。やはりあかりは前述したように、自分に価値をつけるために推しを推していたのだと改めて感じました。

 最後に好きな一文を引用して、締めたいと思います。推しがいる人はぜひとも自分の目で読んでみることをおすすめします。

肉を削り骨になる、推しを推すことはあたしの業であるはずだった。一生涯かけて推したかった。それでもあたしは、死んでからのあたしは、あたし自身の骨を自分でひろうことはできないのだ。*3

 

*1:宇佐見りん『推し、燃ゆ』電子版、河出文庫、2023年、20頁-21頁。

*2:同上、26頁。

*3:同上、80頁。

7 MEN 侍沼落ち記録

ジャニーズJrに手を出してしまいました………………全くもって私の人生に「ジャニーズJrのオタクになる」という予定はなかったのですが、好きになったものは仕方ないだろ(逆ギレ)

この記事は私がジャニーズJrのユニット、7 MEN 侍に沼落ちするまでの備忘録というか、自分用記録なので暖かい目で見てください。 

【2020年】

上田くんが度々口にする「菅田琳寧」という後輩が、7 MEN 侍というユニットのメンバーだと知る。ジャニーズなのにバンドかぁ〜関ジャニみた〜い程度の認識。サマパラとかでKAT-TUNの曲をよく披露してくれてて、好感は持ってた。

【2021年3月】

Qさまか何か、とにかくクイズ番組に出ていた本髙克樹くんを見て顔の良さに驚く。「2.5次元俳優みたい!こんな子がJrにいたの?」と思って、色々調べる。どうやら彼も7 MEN 侍のメンバーらしい。フォロワーに勧められたうおうおTVだけ見た。かわいかったけどJrだし、担当にするのはイカン(確固とした意思)と思ってそのまま特に追わず。YouTubeもこの時点では全く見ていない。

【5月】

本髙くんのまぜそばブログが話題になっていたので、読んだ。ここで、この人が食いしん坊キャラなことを知る。あの顔で食いしん坊?アニメキャラかよ……

【7月後半】

たまたま見たISLANDTVのもぐもぐTVで、本髙くんの顔の良さを改めて思い知る。本髙くんの顔が好き。顔がいい。今野大輝くん(以下こんぴー)がマイキーになっててビックリした。ここからこんぴーのことが少し気になり始める。

【8月前半】

7 MEN 侍のYouTubeをあさり始めた。そして、ジャニーズJrの供給の多さにビビる。ほぼ毎日更新のISLANDTV、毎週金曜日にはYouTubeとザ少年倶楽部…………下手したらKAT-TUNよりもグループでいる姿をよく見る気が(コラ!)少クラを見始めたのもこの辺り。毎週新規絵拝めるのありがたすぎる。この時もまだ本髙くんが好き。ぽんれあ(本髙克樹と中村嶺亜のコンビ)とかいうドデカコンビにハマる。今も一番好きなコンビ。

【9月】

ゆるゆるとYouTubeと島動画を追う。ぽんれあに沸きつつも、RHODESIAのこんぴーがかっこよくて泣く。でも、まだ一番好きなのは本髙くん。ドリボのおかげか痩せててハチャメチャカッコイイ〜

【10月前半】

夢に突如学ラン金髪こんぴーが登場する。それからこんぴーが気になって仕方なくなった。今までの少クラを見ても、YouTubeを見返してみても、なぜかこんぴーに目がいくように。本髙くんの顔は好きだけど本髙くんを目で追うことはしてなかったな、と気づく。これが自担ってこと……❓

【10月後半】

夢きっかけでガッツリこんぴーが好きになる。自担といえるレベル。とりあえずグッズも買った。こんぴー、キャワイイ!


……改めて時系列順に追ってみても、夢に出てきたから好きになるってキモすぎて泣きそうです。いや夢に出る以前から、侍唄とかのカバーしているのを見て、歌うまいし綺麗な顔だし金髪で最高Jrだなとは思っていたんですが、自担になるとは思っていませんでした。

Jrを推すのって結構しんどいんだろうな、と思ってました。というのも、美 少年とかトラジャとかのオタクを見てきて、雰囲気が独特だなと感じたんですよね。あまりこういう言い方は良くないんですけど、ピリピリしている、というか。当たり前だけど、オタクもJr本人もデビューという夢を貪欲に追いかけていて、私はそういう雰囲気についていけないだろうなと思っていました。

だから今、7 MEN 侍のデビューを見届けたい、そのためになんでもしてあげたい、そういう気持ちになっている自分にビックリしています。

こんぴーがもし夢に出てこなかったとしても、いずれ自担になっていただろうなとは思います。歌が上手い、金髪、無口、ぼや〜とした雰囲気、ポロッと言うことがなんか面白い、話し声と歌声のギャップ、真っ白な肌、金髪、治安の悪い私服、金髪……私が好きな要素しかないんですもん。運命ですこれは。運命。

とにかく、私はジャニーズJr情報局に入会します。来年は絶対現場通いまくろ〜!た〜のし〜!


舞台「赤シャツ」感想 多面的に物語を見ること

f:id:kattuaras:20210927182251j:plainこんにちは、キモオタです。自担である松島聡くん出演の舞台、「赤シャツ」を見てきました。一言で言えば、めちゃくちゃ面白かった。以下引用するセリフはうろ覚えのものですので、悪しからず。

原作「坊っちゃん」では、赤シャツはうらなりの婚約者のマドンナを奪い、邪魔になったうらなりを遠くの学校に飛ばし、さらには坊っちゃん山嵐を貶めようとしたとされ、それはそれは卑怯な男として描かれています。しかし、本当は違った。……のかもしれない。というのがこの「赤シャツ」なのですが、こういうお話って割とよくあると思うんですよね。敵役から見た物語は一体どのようなものだったのか、という形式のお話。RPGDLCとかで付いてるの、だいたいそういう話。(雑なたとえ)

随分と偉そうな物言いとなってしまうのですが、そういう話を色々と見てきた側からすると、この「赤シャツ」という舞台は、物凄く丁寧に赤シャツと坊っちゃんに向き合っている脚本だなと感じたのです。

だいたいそういう、敵側からの物語というのは「実はこの敵はいい人だった!訳があって仕方なくこんなことをしなきゃいけなかったんだ!」といった調子で、敵役へのヘイトをなぜか正義側(要するに主人公側)に向けるようなストーリーが多く散見されます。しかし、赤シャツは違いました。

「赤シャツ」を見終えた今の時点でも、赤シャツが「いい人」だとは私は思えません。優柔不断で、親譲りの八方美人で、卑怯な男。それが私の「赤シャツ」を通して見た赤シャツという男です。坊っちゃんを読んでいる方なら分かると思うのですが、これって坊っちゃんを読んで感じる赤シャツの印象と、そんなに相違ありません。

坊っちゃんに対する印象も変わりませんでした。粗暴で、親譲りの無鉄砲で、嫌になるくらいまっすぐな男。良くも悪くもまっすぐすぎる男。「坊っちゃん」における正義側の人間。いや、そもそも彼の行ったことはただの暴力であり、正義とは言えないのですが。正義の鉄槌を下したぞ!   と坊っちゃん自身は思っているのでしょう。

少し話がずれました。要するに私は正義側、敵側、どちらの印象も大きくは変えることなく、敵側のストーリーを描くことにこの舞台は成功している、ということが言いたいのです。なぜなのか。やはり、赤シャツの弟、武右衛門の存在が大きいと思います。

武右衛門という存在。それは、「坊っちゃん」という物語を既に知っている観客の代弁者だと、私は思うのです。武右衛門は兄である赤シャツに猜疑心と嫌悪を抱いており、序盤から何度も赤シャツと衝突をします。

赤シャツがマドンナを奪ったという噂を鵜呑みにして、赤シャツの弁解を全く聞こうともしない。第二幕の山場、赤シャツが執心する芸者の小鈴の姿を見て「この人は誰ですか。(マドンナを妻にしてこの芸者を)お妾さんにするつもりですか」と責める。その後、赤シャツと殴り合う。後半、赤シャツが坊っちゃん山嵐に殴られたという話を聞いて、いい気味だとでも言いたげに笑みを浮かべ、「制裁が下ったんでしょう」と言い放つ。

他にも登場シーンは沢山ありましたが、とりあえず印象的だった武右衛門のシーンをずらりと並べてみました。これらのシーン。「坊っちゃん」の物語を知っている「私たち」が赤シャツという人物に抱くのと、だいたい同じような感情を彼が抱いているようには見えませんか?

坊っちゃん」を読み終えた読者は武右衛門と同様に、赤シャツに対して好感情は持っていないはずです。作品内で、嫌な人物として描かれていますから、当然といえば当然。この時点で、観客と武右衛門は非常に近い立ち位置であると言えるでしょう。

先程私は坊っちゃんは正義側だが正義とは言えない、と述べましたが、「坊っちゃん」を読んでいくと、赤シャツと野だいこを殴るシーンはかなり爽快です。明治版スカッとジャパンと言ってもいいでしょう、本当にスッキリとするのです。まさに「制裁が下ったんだ!」というような気持ちになるのです。実際、私は赤シャツが殴られたと知らせを聞いた時、武右衛門が少し口角を上げるのを見て、「そりゃそうなるわ」と共感をしたのです。「制裁が下った」というセリフにも「この弟は酷いなぁ」ではなく、「ほんとそう」と思いました。

武右衛門のセリフは全体的に観客の共感を呼ぶ。代弁者である彼がいることで、山嵐坊っちゃんが「嫌な奴」への転換をすることなく、赤シャツ側の様々な事情を描くことに成功している、というのが私の見解です。でも、これ松島担の欲目かもしれない。できるだけ客観的に書いているつもりですが。

ここまでの長い駄文を読んでくださった方(いるのか?)は私が赤シャツが嫌いなのだろうか、あの物語を見ても赤シャツに同情しないのか、と少し疑問に思うでしょう。結論から言ってしまえば、私は赤シャツのことは嫌いではありませんが、赤シャツに同情はできません。

自分は誤解されること、決めつけられることに腹を立てる割には、彼もまたマドンナに対してある種の「決めつけ」をしていることが言葉の端々からうかがえます。例えば、第一幕後半、うらなりと赤シャツが書斎で対話する場面。「あの女は私の名誉しか見ていないのです。あんな女はあなたに相応しくない」と赤シャツはうらなりに向かって言います。また、第二幕後半、小鈴との対話でも「(マドンナは)帝大卒なら誰でもいいんだろう」といったようなことを口にします。しかし、マドンナがただ赤シャツの名誉だけに興味があったのか、はたまた本当に赤シャツを心から愛していたのか、最後までマドンナの口から語られることはありません。真実は分からないのです。

坊っちゃん」における赤シャツの立場、つまり敵役。「赤シャツ」においてのマドンナがそれに対応すると私は考えています。敵側の物語にスポットをあてた「赤シャツ」での敵役ポジションとしてマドンナ……「赤シャツ」での赤シャツのように、彼女に彼女なりの事情があったのでは、単純に名誉のある人間と結婚したいというだけではなかったのでは。そう思わずにはいられません。

私たちは古くから、勧善懲悪の物語に親しんできており、子供向けアニメなどもだいたい勧善懲悪もので、「悪は成敗しても良い」という思考に囚われがちであると思います。フィクションであろうと、ノンフィクションであろうと。しかし、果たしてそれは「正しい」のか?   それを改めて考えさせられるような舞台でした。

あとほんとに聡ちゃんかわいい。パントマイムも上手かったです。ほんとにかわいい。かわいい。武右衛門くんのアクスタ欲しい。

以上です。

ジャニオタ、実写版刀剣乱舞との邂逅

こんにちは、オタクです。フォロワーの「推し、刀だから一生年上にならん」的ツイートを見て「いいな!私も刀のオタクなる!」と叫んで2週間近く。ガチで刀剣乱舞のオタクになってしまいました。どれくらいガチかというと、推しの夢小説書いて、pixivにあげようとしてるくらいガチなオタクになりました。2週間でこんなに人を狂わせる刀剣乱舞が怖い。金髪碧眼バチクソイケメンが初期に選べるキャラとしているというのが良かったのかもしれない。それが私の最推し、山姥切国広です。ちょっとメンヘラっぽいのも良かったんでしょうね。彼が「写しに何を期待しているんだ」と王子のような容姿に似つかないひっくいひっくい声で言う度に、ニチャリとキモオタスマイルを浮かべていました。金髪碧眼メンヘライケメンが大好物なので!!!!(でっかい声)

そして先日。とうとう実写映画に手を出してしまいました。

一言で言うと、「刀剣男士、実在した」

というのも、この実写映画は刀剣乱舞の舞台と同じ役者さんが演じていることもあって、演技にわざとらしさが一切なく、その上見た目の違和感がびっくりするほどないんですよ。本当にすごいと思います。

テニスの王子様の実写映画も舞台俳優が起用されていた(かの有名な本郷奏多城田優も出演)のですが、ヤバイ出来でした。詳しいことは省きますが、まずストーリーも漫画に沿っていないしビジュアルも割と違和感がありました。刀剣乱舞よりも現実的な舞台設定なのになぜ……

話を映画刀剣乱舞に戻します。ビジュアルもさることながら、やはり、声の演技が素晴らしいと感じました。冒頭、三日月宗近審神者と会話するシーン。三日月宗近が声を発した瞬間、「三日月宗近だ……」と思って崩れ落ちました。

三日月宗近を演じる鈴木拡樹さんの顔自体は、そこまで三日月宗近っぽくないんです。あくまで個人的な意見ですが。だけど話し方、声のトーン、立ち振る舞い、雰囲気どれをとっても三日月宗近でしかありませんでした。きっとものすごく研究されたんだろうと思います。後半になるにつれ、顔も三日月宗近に見えてきたくらいです。実写映画アレルギーの私にここまで言わせるなんて、鈴木拡樹恐ろしい男。

もちろん三日月宗近以外も素晴らしいクオリティでした。私の推し、山姥切国広と薬研藤四郎。この2人に至っては画面に映る度に一時停止して巻き戻して一時停止して…を繰り返してしまいました。マジで顔がいい所の話ではないんですよ!(?)顔がいいだけではなくて、身のこなしが''本物''なんですよ。私の拙い語彙で伝わるか不安。多分良さの1ミリも伝わってない。

薬研藤四郎は実際のゲームでは少年、いわゆるショタキャラで、それを成人男性が演じるってちょっとどうなんだろう、と思っていたのですが杞憂でした。薬研藤四郎を演じられているのは北村諒さんという方なのですが、彼はなんというか、全ての違和感を払拭する程の''顔面力''の持ち主なんですよね…薬研藤四郎はショートパンツを履いているのですが、それは二次元だから、しかもショタだから許されるのであって、成人男性がショートパンツはキチィwとか思ってたのですがこれもまた杞憂でした。確かにゲームの薬研藤四郎とは違って、北村諒さんはガッシリとした男性の足なのですが、なぜか違和感がないんですね。何故なのかと思って今日何度も何度も見返して見たんですが、恐らく顔のつくりがかわいらしいからではないかと……(結局顔)いや顔がハチャメチャにいいと違和感を消せるんですね……すげ……

確かにジャニーズでも顔がハチャメチャにいいせいでなんか納得させられる、という事例は多々あります。SexyZoneのLADYダイヤモンドのMVなんてその最たる例でしょう。なんか真っピンクで全体的に意味がわからない。突然俳句を読み出すセンター佐藤勝利。でも、なんかこれでいいんだ……と納得させられるあの感覚。あれです。実写映画の薬研藤四郎。あれなんです。(どれ?)

ビジュアル以外の面で言うとストーリー。しっかりと伏線が貼られていて、盛り上がりもあり文句なしに面白かったです。実写映画で面白いと思ったの多分初めて。秀吉の扱いは気になりますが、実は信長は本能寺で死んでいなかった!的な説は今も残っているので、「こういうのも有り得るかもしれないな」とすんなりと納得して見ることができました。

そもそも刀剣乱舞というゲーム自体にストーリーといえるストーリーはほとんどないため、どのようなストーリーであろうとそこまで観客側に拒否反応が出ない、というのも強みだと思います。実写映画の失敗って、多分主にビジュアルと無駄な脚色だと思うので。そういう点ですごく好感が持てました。

総括するとおもしれ〜から見ろ!山姥切国広をよろしくな!!

シンデレラガールというデビュー曲の凄さ

こんにちは、オタクです。突然ですが皆さんシンデレラガールという曲はご存知ですか?ジャニオタなら恐らく知らない人はいないはずで、こんなブログを見ているのも恐らくはジャニオタのみで。今更説明するのももはや野暮かもしれませんが、一応言っておくとKing&Princeのデビュー曲で、平野紫耀くん主演ドラマ「花のち晴れ」の主題歌です。

先日この曲のMVがキンプリ公式チャンネルで公開されました。

https://youtu.be/Hx9iZZCrQeE

見て頂ければ分かる通り、衣装から歌詞からタイトルから何から何までこの楽曲はジャニーズの良いところを全て詰め合わせたジャニーズ特盛セットなのです。普通ここまでゴテゴテにジャニーズを塗り固めた楽曲、MVだとジャニオタであったとしても拒否反応が出たりするものです。しかし、彼らがデビューした2018年当時に嵐のみのオタクであった私もこの曲に何故か惹かれ、彼ら自身にも惹かれました。いかにもキラキラした若いジャニーズは苦手で、「私には嵐だけだ!」と思っていたこの私が。

この曲、MVやジャケ写共にいかにも''Theジャニーズ''でキラキラしているのですが、何故か嫌味が無く非常に耳馴染みが良い。例えるなら、胃もたれしそうな油っこい見た目をしているのに食べてみるといくらでも食べられるめちゃくちゃウマい唐揚げみたいな。そんな魔法のような曲だと思います。ヒロムの忘れ形見として相応しすぎて、正直ヒロムが亡くなった時、このグループに全てを託したから安心して亡くなったのか?とさえ思ってしまうほどでした。

楽曲自体の仕組み(ここにはこういうコードが使われていて云々)は音楽に疎い私には詳しくは分かりません。しかし、サビやサビ前の明るいのにどこか哀愁漂うメロディー。これがジャニーズらしさであるということは分かります。

ジャニーズのヒット曲というのは大抵「哀愁」「転調」「明るいけど哀愁漂う」という3つの条件が当てはまると私は考えています。例えば嵐のデビュー曲、「A・RA・SHI」。サビ前大野くんのソロパート、「step by step ぶっ飛ぶよりも裸のまま突っ込め」で突然転調し、大野くんの儚げな美声も相まって悲しげで懐かしいような雰囲気を漂わせます。そして日本人なら誰でも知ってるであろう、あのサビに行きつくわけです。KinKiKidsの「フラワー」もこのパターンですね。この楽曲でもサビ前「大人になるだけ忘れていくけど」から転調します。そしてサビで明るくなる。SexyZoneの「SexyZone」、関ジャニ∞無責任ヒーロー」、光GENJI「勇気100%」などのヒット曲もそのパターンです。

シンデレラガールはその王道ヒットパターンを踏襲しています。サビ前では突然かなり速めのテンポに転調し、サビでは一気に何かが解放されたかのごとく華やかな、しかしどこか哀愁漂うメロディーへと切り替わります。SMAP、嵐といった国民的アイドルと同様のメロディーの流れなので、そりゃキラキラアイドルソングが苦手な人でも取っ付き易いよな、という話です。

シンデレラガールの素晴らしい点は曲調だけではありません。歌詞です。「君はシンデレラガール」なんて歌詞、どう生きてたら思いつくんでしょうね?歴代ジャニーズのデビュー曲を思い返してみると、ここまで直球な恋愛ソングって今まで無かったように思います。裸のまま突っ込めだのMildも地球の裏側じゃWildになるだのギリギリで生きていたいだのエンヤコラセーのどっこいせだの、ジャニーズのデビュー曲はインパクト重視なのか、基本的に意味がわかりません。考えるな、感じろというスタンスです。もちろんそれがジャニーズの良さであるということは重々承知しています。トンチキはジャニーズイズムを形成する核とも言える要素ですので。それはそれとして、「君はシンデレラガール my precious one」なんてアイドルに言われたい言葉ナンバーワンじゃないですか。「私がシンデレラガール?!」って歓喜してしまうじゃないですか。オタクに自担に歌って欲しい他Gの曲なんですかって聞いたらだいたい「シンデレラガール」という答えが返ってくることからもそれは明らかです。そんなドヤベぇ歌詞をド頭に、顔面つよつよマン平野紫耀さんに歌わせるという点でもうこの曲は勝ってるのです。はっきり言ってしまうと私はこの曲ジャニーズ史上1番すごいデビュー曲だと思っています。キンプリ担ではないですが。こんなブログを書き綴ってしまう程度にはこの曲が好きなのです。

そしてこんな大それた歌詞を平然と歌いこなせるKing&Princeの6人のビジュアル。本当に素晴らしいです。全員が全員、美しい。違う国の王子様6人集めてみて、アイドル始めてみました。本業は王子です。そう言われても納得してしまう程のビジュアルの良さなんですよね。ただ顔がいいだけではこの楽曲を自分たちのものにすることはできません。彼らには品があります。そんな6人をふんだんに生かす衣装、セット……

あ〜〜〜〜シンデレラガール、好きだ……自担歌って〜〜〜〜

ジャニーズの曲で葬式のセトリ組みたい

はじめまして!みなづきと申します。SexyZoneとKAT−TUNと嵐のオタクをやっております。私のTwitterの方を見て頂いたらわかる通り、真人間ではごさいません。

こちらの記事はタイトルの通り、「ジャニーズの曲で葬式のセトリを組みたい」という話を延々とする記事です。私は幾度となくTwitterで呟いてきました。「葬式でKAT−TUNのPHOENIXを流したい…」と。なぜ結婚式ではなくて葬式なのか?これも私は幾度となくTwitterで訴えてきました。「結婚はするかどうか分からないけれど、死は平等に訪れるから」と。そうです、''死''…''葬式''は平等に誰しもに訪れるのです。私たちがやるべき事は結婚式の準備ではなく、葬式の準備なのです。こいつヤバいと思った方はもう引き返して下さい。ということで行ってみよォ!

【参列者の入場】KAT−TUN「Keep the faith」

こんなコミュ障陰キャオタクが死んでも、参列してくださる方々は一応悲しんでくれてると思うんですよ。なので、入場時にはこの曲を聞いてその悲しみは一旦ここで捨てて敵無し不可能なしになってみませんか?という提案なわけです、この曲は。ノォノォノォ!ユーショーミザフェーエイス!で私と親しい人達が一斉に入場するようにしたいですね。待ってこれめちゃくちゃ不謹慎じゃない?

【overture】KAT−TUN「春夏秋冬 」 

葬式にovertureなど存在しませんが、これは私の葬式なので私がルールです。最終的にはKAT−TUNのPPHOENIXを流して蘇るという逆転ホームランが待ち構えているので、序盤であるここではしんみりと故人(私)との思い出を振り返るような、しっとりとした楽曲がよいかと思いこちらを選択いたしました。まず、春夏秋冬のキラキラキラン……˚✩∗*゚⋆。˚✩☪︎⋆。˚✩としたイントロと共に棺の後ろにあるドデカいモニターに私の生い立ちと写真が流れ始めます。泣けますね。

【お坊さんの入場】SexyZone「LET'S MUSIC」

お坊さんは今からMusic(お経)を唱えてくださるので、それに相応しい曲を選んだ次第です。「トゥナイトゥナイトゥナイ」でお坊さんに踊って欲しい。木魚叩きながら。後ろのモニターにはドデカく、SZ10THツアーのSZモニュメントのごとく私のイニシャルがドーンと映されています。マジで不謹慎だなこれ?!

【読経】田中聖・中丸雄一「ONE ON ONE」

読経ということで、やっぱり(?)ラップがゴリゴリの曲がいいですよね。出だしから「まだまだ足りない 奮わせろ hands up!」と、ここでまだ生きたりねぇ!と宣言しておきます。これはラスト、PHOENIXで蘇る伏線です。

【悼辞】SexyZone「バィバィDuバィ〜see you again〜」

故人(私)にお別れの言葉を伝える場面。しんみりしてしまいそうなので、底抜けに意味わからなくて元気な曲にしました。タイトルが「バィバィDuバィ〜see you again〜」なので、''お別れ''という意味もしっかりと伝わる。我ながら良い選曲だと思います。この曲のラスト、勝利くんの「バィバィDuバィ……see you again……」で天国のヒロムと私は邂逅します。ヒロム、勝利はこんなに大きくなったよ……

【焼香】SexyZone「最後の笑顔」

故人(私)と最後の接触……(?)な訳じゃないですか、ここは。笑顔で終わろうよ!というメッセージをこめてこちらの曲にいたしました。シンプルにいい曲なので、これを流してたら飽きずに焼香できそうですね。

【お坊さん退場】嵐「台風ジェネレーション

もう葬式も終わりに近づき、故人(私)とのお別れが本当にすぐそこだ、というこのタイミングでこれを流します。こんなん泣くやろ。私は友達の葬式でこれやられたら泣きます。以上。

【出棺】SexyZone「恋がはじまるよーーー!!!」

テンション切り替えてこ〜〜〜〜!!!!!!!恋(出棺)がはじまるよーーー!!!!!台風ジェネレーションでしんみりした後はスッキリとテンションを切り替えて欲しいと思い、こちらの曲にしました。ちなみにここで私の柩の色は真っピンクにカラーチェンジします。モニターにはランドセルを背負っていた小学生の頃の私が映し出され、さながらPAGESコンのよう。ヒロム、来世では私もジャニーズに入れてね。

【焼かれてる間】KAT−TUN「PHOENIX

ここでようやく来ました、PHOENIX。私の棺のカラーは真っ黒に金の装飾がされたものにチェンジし、10ksのOPがごとく上から焼き場に投下されます。そしてPHOENIXが流れるのです。私は蘇ります。

終わりです(終わり方がわからなかったオタク)